船場吉兆のささやき女将の現在は?当時の会見や事件についても調べてみた!

2007年に発覚した船場吉兆事件のささやき女将をご存じでしょうか?

食品偽造疑惑が浮上した、高級料亭の船場吉兆が釈明会見を開き、ささやき女将がワイドショーで取り上げられ話題になりました。

今回はそんな船場吉兆のささやき女将と事件概要から現在までをご紹介します。

目次

船場吉兆のささやき女将って誰?

引用:オリコンニュース

2007年に発覚した高級料亭船場’吉兆の食品偽造疑惑の釈明会見で話題になった「ささやき女将」として大きな話題になった女将は湯木佐知子(ゆき さちこ)さんという方です。

湯木佐知子さんは1937年生まれであることはわかっていますが、誕生日は不明でした。

株式会社吉兆の創業者である湯木貞一さんの娘で役員として籍を置いており、吉兆グループの高級料亭船場吉兆の社長を務めていました。

船場吉兆の食品偽造疑惑の釈明会見で、長男の湯木喜久郎さんと共に出席し、湯木喜久郎さんが記者からの問い詰めについて言葉を詰まらせていた際、「ないです。」「責任逃れの発言をしてしまいました。」「頭が真っ白になった」と記者からの質問に対して、長男の湯木喜久郎さんに囁き、答えるように助け船のつもちで返答を促したことでそのささやきが会見場に設置されていたマイクにしっかりとひろわれてしまい「ささやき女将」と言われるようになりました。

当時、ワイドショーでは事件に概要よりもこの記者会見の様子が大きな話題になりました。

2008年1月の「第8回ビートたけしのエンターテインメント賞」では特別賞を受賞しましたが、湯木佐知子さんの担当弁護士を通して、受賞の辞退の申し出がありました。

ビートたけしさんも釈明会見については「あれはコント。本当にやられたらかなわない」と評価しています。

もちろんお笑いとしてで、爆笑問題の太田光さんも漫才中のネタにするなど、当時の芸人にもいじられるネタとして使われてしまいました。

船場吉兆事件や会見について調査

引用:ライブドアニュース

2007年の釈明会見で話題になった船場吉兆事件ですが、なぜ会見を行わなければならなかったか?

事件概要と会見について調査しましたのでご紹介します。

船場吉兆事件の概要

高級料亭としてグループ展開していた船場吉兆ですが、社長含め役員は創業者の家族で構成されていました。

そんな船場吉兆は2007年に数々の食品偽造疑惑が浮上するようになりました。

船場吉兆が運営する「吉兆天神フードパーク」では売れ残りのゼリー、タルトなどの菓子のラベルを毎日のように張り替え、賞味期限や消費期限の表示を偽造していたことが明かされています。

また、大阪市の本店で佐賀県産の和牛や、プロイラーなど表示を偽造し、10商品以上の産地や原材料を偽造していました。

他にも、無許可で梅酒製造をしており、国税当局から酒税法上の許可がないと疑いをかけられ、客の食べ残しを再提供したりと多くの不祥事が発覚しました。

これが船場吉兆事件の一連の不祥事になります。

話題の記者会見

一連の報道で釈明会見が開かれることとなり、女将の湯木佐知子さんとその長男の湯木喜久郎さんが出席しましたが、湯木喜久郎さんは極度の緊張状態になってしまい、記者からの質問に対して全く答えられなくなってしまいました。

その横で、女将の湯木佐知子さんが助け船を出す形で、回答を促しましたが、そのささやきが会場の音声にひろわれ放送されてしまったことから「ささやき女将」と話題になり、食品偽造疑惑問題よりも記者会見の様子が話題になってしまうこととなりました。

担当弁護士と前日に会見のレクチャーをされ、質問なども想定され行われましたが、湯木喜久郎さんが緊張してしまい、記者からの質問に答えられなくなってしまい、母の湯木佐知子さんが耳打ちをしたそうです。

後に、湯木佐知子さんはまさかマイクは自分の声を拾うとは思わなかったと語っています。

ささやき女将の現在が悲惨?

引用:オリコンニュース

当初あは一連の事件に対し吉兆側はパート従業員による独断と語っていましたが、パート従業員の女性たちは会見を開き店長の湯木尚治さんから指示を受けていたと語りました。

湯木尚治さんは否定をしましたが、大阪府警によると吉兆側の証言に矛盾が生じるとし、湯木佐知子さんは経営陣の関与を会見で認めました。

一連の不祥事で吉兆グループは信頼を失い、民事再生法適用を申請をし、保全命令を出しました。

負債総額約8億円で、湯木佐知子さん以外の役員は全員辞任しました。

その後、民事再生の手続きを受けて、新社長となった湯木佐知子さんは会見を開き謝罪をしました。

しかし、10年以上も前から客の食べ残しなどを提供していたことが発覚してしまったことなども影響して、予約のキャンセルも相次ぎ2008年5月28日に廃業届を提出し、6月23日には破産手続きを開始しました。

借金地獄となり、ノイローゼにもなったと語っていたささやき女将こと湯木佐知子さんさんは騒動から9年後にはTBSで放送された「爆報! THE フライデー」でテレビ出演もしていました。

借金に関しては毎月10万円近くのお金を現在も返済し続けているそうで、借金を返すまで死ねないと言われている感じと語っていました。

そんな、湯木佐知子さんの現在ですが、大阪市内で夫とマンションで暮らしており、年金暮らし生活をしていると言われています。

また、息子の湯木喜久郎さんは飲食業界からは離れ、全く違うビジネスを現在はしているそうですが、次男の湯木尚治さんは大阪で和食の専門店「湯木」を2011年オープンし、現在も飲食業界に携わっており、北新地に2店舗展開しているそうです。

まとめ

引用:レコニュース

今回は船場吉兆事件のささやき女将である湯木佐知子さんの事件概要や現在まで紹介しました。

今回の記事をまとめると。

  • 船場吉兆の食品偽造疑惑の釈明会見で湯木佐知子さんは登場し、息子の湯木喜久郎さんに助け船を出す形で会見中耳元でささやき「ささやき女将」と言われるようになりました。
  • 船場吉兆事件後、破産手続きをし、女将自身も自己破産をしていました。
  • 現在は年金暮らしをしながらも、借金を毎月10万円返済しているそうです。
  • 長男の湯木喜久郎さんは現在は全く違う職種で働いているそうで、次男の湯木尚治さんは和食専門店を開いていました。

食品偽造から会見まで一躍話題になった船場吉兆ですが、現在はその料亭もなく、女将さんも静かに暮らしていました。

会見は多くのメディアでネタにされていましたが、このような食品偽造事件などが今後他で起こらないことを祈るばかりです。

最後までお読みいただきありがとうございました。