2021年10月28日、シンガーソングライターのさだまさしさんが、フジテレビ系「バイキングMORE」にて借金完済について激白しました。

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映画製作で背負った35億円の借金
さだまさしさん(本名:佐田 雅志 以降・佐田)は「関白宣言」の大ヒットから2年後、1981年に中国を舞台としたドキュメンタリー映画「長江」の監督に挑戦しました。
およそ5億円もの興行収入を記録したものの、35ミリ映画フィルムに変更して撮影したことや中国軍のヘリを使って空撮するなど、撮影に大変資金がかかってしまい、28歳の時に、利子を含め総額35億円の借金を抱えたそうです。
これには関係者からも自己破産を勧められますが、漢気あふれる佐田さんは返済を決意しました。
佐田さんにとっての中国は、自身の出生に大きく関わる国でした。
祖母は、ウラジオストクで料亭を経営、祖父は中国からシベリアに股にかけたスパイだったそうです。
さらにお父さんの生まれた場所である中国には相当強いこだわりがあったみたいですね!
30年かけて年間100回以上の公演
借金を抱えた中での音楽活動は過酷な道のりだったと告白する佐田さんは、
「僕は1人でやってませんから、会社も持ってますしコンサートのスタッフがいますし、バンドがいますからみんなの生活を僕は支えないといけないじゃないですか」

「お金入ってきたからっていって、僕が先に取るわけにはいかないんで。まず、みんなが取って残ったら回してっていう状況が長く続いたんですけど、(お金は)残らないですよね」
と生活苦だった当時を、男前に振り返りました。
また、佐田さんは年間100回を超えるペースでコンサートを開催し続け、
「コンサートでしか、僕は他にお返し出来る方法がなかったんで。1番すごい時は日本を1年間で2周しましたね」
と当時を回顧しました。
そして、映画公開から30年経った2010年には見事に借金を完済、
今年の10月11日にはコロナ禍で複数公演が中止になりながらも、前人未到のソロコンサート通算4500回を達成しました。
親子三世代にわたるファン、実は根強い人気
『次も来てくれるリピーターは半分。だから次も満員にするには、その人たちにもう1人ずつ連れてきてもらう』
というモットーを地で行く佐田さんには、実は根強い人気があり、
親子三世代に渡ってファンという方もいらっしゃいます。
ファンクラブ「まさしんぐWORLD」の会員数はなんと現在約25,000人で、チケットが発売後すぐに売切れてしまうことも多いそうです。

そして実際に、武道館で3,333回記念コンサートを行った時は2日間分が9分で売り切れたる事態に。
一体全体、何がファンを掻き立てるのか、
それは多岐に渡る才能なのかも知れません。
佐田さんの活動はフォークソングや歌謡曲を歌うミュージシャンとして有名ですが、コンサートの際は3時間公演のうち1時間をなんとトークでまかなっています。
トーク力の凄さからトークだけを集めたCDや本まで販売されており、曲の誕生秘話など、生粋のファンへのマーケティング力にも優れています。
また、先述の映画監督だけでなく、ラジオパーソナリティ、小説家としての一面もあり、1980年代前半には「さすらひの自由飛行館」というカフェを経営していたこともあるそうです。
異色の経歴を持つ佐田さんには、30年もの借金返済期間に、
色んなお客様にコンサートへ来てもらった経緯があるため、いかにお客様を満足させる事ができるか、お返しができるか、という精神が染み付いたのかも知れません。
また、そんな漢気溢れる佐田さんに惹かれ、親子三世代でファンになる方も多いのではないでしょうか。
参考
:Yahoo!ニュース Sponochi Annex (10月28日 配信記事)
:Yahoo!ニュース 文春オンライン(10月26日 配信記事)
さだまさしプロフィール

氏名 | 佐田 雅志(さだ まさし) |
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生年月日 | 1952年〈昭和27年〉4月10日 |
所属 | さだ企画 |
有名曲 |
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主な受賞歴 |
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まとめ
かっこいい…。
今回はシンガーソングライターのさだまさしの記事でしたが、この一言は言わずにいられませんでした。
今の若者には「関白宣言で有名な紅白によく出ているおじさん」ぐらいの認識かも知れませんが、
ヒット曲を出した後の借金、それも「自身がこだわり抜いてメガホンを取った映画」の細部に対する借金ですから妥協を許さない性格なのかも知れません。
それを完済のためにコンサートをやり続けるストイックさ、熱量、どれをとってもかっこ良すぎますね!
今後は単独コンサート通算5000回達成のニュースが楽しみです。