法律

おかしいよ!恩赦はなぜ必要なのか納得いかない人必見!

政府は天皇陛下の即位に伴う「即位礼正殿の儀」に合わせて実施する恩赦について、約55万人が対象になると発表しました。

なぜ恩赦をするのか気になった方も多いと思います。

対象者や理由についてできるだけわかりやすく解説したいと思います。

そもそも恩赦って何?

恩赦は憲法に基づいて天皇が内閣の助言と承認の下で行う国事行為の一つ。
有罪判決を無効にしたり、停止された公民権などの資格を回復させたりする。
国の慶弔にあわせて実施される。

引用 : 日本経済新聞

簡単に言えば天皇陛下の即位やご結婚がおこなわれた際に、今受けている罪を軽くすることです。

恩赦の種類

(1) 大赦
有罪の言渡しが確定した者に対し、その効力を失わせ、確定していない者に対し、公訴権を消滅させるもの。大赦を受けた受刑者は釈放され、被告人は免訴判決が言い渡され、被疑者は捜査が終結する。

(2) 特赦
有罪の言渡しが確定した特定の者に対し、その効力を失わせるもの。特赦を受けた受刑者は釈放される。

(3) 減刑
死刑を無期懲役に変更するなど、刑の言渡しが確定した者に対し、その刑を軽くしたり、刑の執行を軽くするもの。執行猶予中の者には猶予期間を短縮可能。

(4) 刑の執行の免除
執行猶予中の者を除き、刑の言渡しが確定した特定の者に対し、刑の執行を将来に向かって全部免除するもの。

(5) 復権
既に刑の執行を終えた者などに対し、有罪の言渡しを受けたために喪失・停止した資格を回復させるもの。選挙違反事件で停止された公民権(選挙権や被選挙権)を回復させるなど。

引用元 : yahoo!ニュース

何でやるの?

1.誤判の救済のための恩赦

いわゆる「冤罪」の事案でも再審手続では救済できない事案も存在するため恩赦による救済が考えられます。

2.社会の変化や事情変更に基づく恩赦

有罪判決が出た当時の社会状況では罪の妥当性が認められても、受刑中の社会の変化により刑の妥当性が失われる場合がありえます。

受刑者の事後の行状に基づく恩赦

刑事政策的な考慮に基づく恩赦であり、犯罪者の社会復帰を目的とするものである。強い改悛の情を示したとみなされる長期の受刑者に対する救済策の一つであり、受刑者が刑務所内で品行を保ち、刑務所の秩序を維持する動機付けの一つともなる。

要するに「社会復帰目指して、心入れ替えて頑張ってる受刑者もいますよ。みんなで応援してあげましょう、その姿を見て他の受刑者も頑張ってくれたらなあ」ということです。

ここがおそらくみなさんが一番納得いかないところではないでしょうか?

そんなめでたいことなら犯罪者や悪いことした人にスポットを当てずに、地道に頑張っている人たちを助けてあげなさいと思ってしまいます。

恩赦制度に納得いかない、おかしいとの声が続出

なぜ天皇が即位したからと言って犯罪加害者が利益を受けるのだろうか
むしろ被害者のほうに利益を与えるべきなのでは?

即位恩赦があるなら、真面目に生きてる人間にもご褒美ください。

これで得をするの犯罪者だけでしょ、善良な国民に安いお菓子でも配ってくれた方がいいと思うな

確かにこの気持ちはすごくわかります。

重犯罪者が刑を許されたら裁判する意味ないですもんね。

しかし今回の恩赦は少し違うようです、事項をご覧ください。

じゃあどんな人が対象になるの?

政府が進めてきた被害者の権利を重視する政策や世論の動向も踏まえ、今回の恩赦は過去2回の恩赦に比べて規模を縮小することになりました。

今回の恩赦では被害者への配慮から重大犯罪が含まれる懲役刑や禁錮刑となった人は除き、有罪判決を無効とする「大赦」や刑を軽くする減刑も実施されません。

罪種は問わず、比較的「軽微な事件」で罰金刑となり、確定から三年が経過した人に絞られるようですね。

これには交通違反の罰金なども含まれます。

恩赦の内容は、制限されている資格を回復させる復権にとどめる方向で2019年10月月中旬の閣議で正式決定するそうです。

したがって死刑囚、殺人や窃盗のような被害者がいる犯罪者ではなく、交通違反のような被害者がいない軽微な犯罪が恩赦の主な対象とされる可能性が高いといえるでしょう。

スピード違反や酒酔い運転(人身事故ではないもの)などの違反をしすでに刑罰が確定した方が対象になる可能性もあります。

逆に、過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪など、被害者がいる重大な犯罪は今回の恩赦にはなりづらいのではないでしょうか。

過去の恩赦の実施事例

昭和から平成への代替わりでは二度にわたり政令恩赦を実施されました。

1989年の昭和天皇大喪では大赦と復権を合わせて一千万人以上。

1990年の天皇陛下(現上皇さま)の即位で実施された時は復権のみで約二百五十万人が対象となりました。

皇太子様成婚という慶事があった1993年(平成5年)の恩赦は、保護観察所による保護観察の執行の免除16人と復権が、「保護観察で更生した」として推薦された64人に対して行われました。

2016年の恩赦は、刑の執行の免除が5人、復権が24人、2017年の恩赦は、刑の執行の免除が1人、復権が22人に対し行われました。

まとめ

いかがでしたか?

つまり、重かろうが軽かろうが人に危害を与えた犯罪者への恩赦は今回実施されず、罰金刑を受けた方を中心に救済されるようです。

55万人も??とはじめは私も思いましたが、よくよく考えてみると該当者に当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか?

日本の成人が1億人ちょっとですのでだいたい180人に一人は恩赦を受ける可能性があるということです。

交通違反が免除されたら「それはそれでラッキー」くらいで考えてみてはいかがでしょうか!